StudioSweet-撮影日報

StudioSweet(磯子通信企画):映像制作業界の隅っこにいる小間使いで構成されています、現在も一部のイベント映像撮影編集に関わっています。

ブライダル撮影秘話3

本館でも記事にしていますがブライダルのホテルの専属司会者はTVやラジオの経験者だったりしています

「婚礼司会者養成講座」なるものも開かれていますが、当日の司会だけが司会ではなく前もって各カップルの馴れ初めなど引き出す話術が一番重要だったりします

しかし司会が落語家さんだったりすると、撮影者としては最悪の撮影になります。前座さんだと特にそう思います

「言葉を扱う商売」ですからアドリブなども交えて外部から見れば面白いのですが、どこでシーンを切り替えたり編集をしなきゃ行けないかなど後々に響いてくるのです。婚礼の部屋の予定時間を大幅に越えてしまう

TVでもきちんと放映分数が決められているのに、知り合いやアルバイトだと思うと「もっと面白くしてやろうと躍起」

関西の落語家さんの様に関東の落語家さんは「新郎新婦やご両親、来賓への引き出しが少ない」様にも思えます


カメラアシスタントや地元局で放映されていた番組のスタッフと知り合い、βカムを扱っていた事もあって、都心部の帝国ホテルなど老舗ホテルから、東北の仙台、盛岡と言ったホテルへドサ周りも行っていました、一時期は2ヶ月間、週末は早朝の東北新幹線で東北へ

東北ならではの派手な披露宴だったり流れも都心部とは全く違います

小回りがきいて臨機応変さが求められているのがブライダルビデオの特徴だと思います

ブライダルビデオは「サラリーマンのサイドビジネス」と良く言われますが、TV業界の方も派遣で来ていたり、また社員もTV業界を目差してブライダルビデオ業界から離れていく人も多いようです

因みに個人的にブライダルビデオの撮影受注を受け行った先は「熱海のつるやホテル」

大広間の座敷で、今までに無かった光景です、新郎新婦入場時に前もって「電源を扱う」事をホテル側に伝えたのにライトや電源系が落ち、あわてて持参のACパックに繋ぎ返し、難を逃れました。この披露宴には今は亡き美容家山野愛子さんが出席

お座敷ながら歌謡ショーも有って、熱海までの交通費を考えればギャラの面では大赤字でしたが、良い経験でした

ブライダルビデオ業を手がけている会社にも様々

有る会社は某老舗ブライダルビデオ業界の子会社を何社も作っている

また有る会社では「派遣社員にカメラ購入」を勧め、結局は「仕事が回ってこない」会社も有ったりも聞く

狭い業界で切磋琢磨は良いが税制対策で子会社を増やせば「社員教育」もおざなりになってくる

また社員の中にも「カメラ撮影技術」だけを口癖にしてえばっている幹部も多い

そう言った方は実戦での撮影に向いているかと言えば「三脚」だけの撮影に頼る撮影に終始している

一会社の経験ではその企業体質や社員教育などが見えてこない

視察のためにアルバイト誌を見て面接を受けてもいっこうに返事も無い疎い会社も多いのが特徴

地元のタウンページなどにも多く「映像制作」の会社が載っているが、まともにクリエーターとして撮れる業者は少ないのではないか

地元では一番ブライダルビデオ業者が多いのでは無かろうか

ホテルを視察する前に専属のブライダルビデオ業者を聞いてみて婚礼会場も決めて欲しい